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　加藤宏暉町長（６９）

投稿日時：[2011-06-29]

　停電と断水が続く中、同町では４２カ所の避難所に約６２００人が身を寄せる。生き残った職員たちは、避難所の運営、安否確認……と山積する仕事に奔走している。　津波で庁舎が破壊され、町長らが行方不明になっている岩手県大槌（おおつち）町。職員らは、各避難所で安全が確認された人たちの手書き情報を集めて名簿をつくり、町民らが閲覧できるようにしている。配置された４人の職員では手が足りず、配膳（はいぜん）やトイレの清掃、補給物資の整理などは、自然発生的にできた町民ボランティアが担っている。　「がれきとともに、２階の天井近くまで波が押し寄せてきた。東梅副町長は、階段を駆け上り、はしごをつたって２階建て庁舎の屋上に。住民基本台帳を管理するサーバーも流され、約１万５千人の住民のデータが消失。被災した２階建ての大槌町役場（左）＝１３日、岩手県大槌町、疋田多揚撮影。ストーブは６台、毛布もわずか。

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対策本部と避難所をつなぐ電話は９カ所しかなく、ガソリンも十分にない。　「大槌ふれあい運動公園」の避難所では、弓道場の土間に段ボールを敷いて約６００人が寝泊まりしている。屋上に町長の姿はなかった。高台にある中央公民館の談話室で開かれた町議会。。　加藤宏暉町長（６９）と町議１人、課長７人ら幹部を含めた町職員三十数人は行方不明のままだ。壁も突き破られた」。　津波が庁舎を襲ったのは１１日午後３時半過ぎ。１５人の町議を前に、町長役を担う東梅政昭副町長（６６）が疲れ切った様子で説明した。　「行方不明者は数千人としか分かりません」。そんな中でなお山火事が相次ぎ、消火が追いつかない状況だ

インフラも指揮命令系統も機能不全寸前の中、１５日午後、町議会が開かれて対策を協議した。

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