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実権を握る王家のハリフ

投稿日時：[2011-06-25]

実権を握る王家のハリファ家はスンニ派だが、国民の多数派はシーア派。　午後３時半過ぎ、警察も撤収を始めた広場に市民数千人が戻り、再び占拠する構えを見せている。デモ隊の間には、「王室打倒」の声が一気に高まった。バーレーンでのデモが激化すれば、サウジのシーア派が呼応し、石油生産に影響が出る可能性もある。ハマド国王は１８日、サルマン皇太子を交渉役に任命して、デモ隊との対話姿勢を示したが、デモ隊側は拒絶している。　しかし、政府は１７日に戦車などを繰り出して鎮圧に乗り出し、３人が死亡、１００人以上が負傷する惨事に発展。デモ参加者はシーア派住民が主体で、民主化拡大や在任４０年に及ぶ王室出身ハリファ首相の更迭、議院内閣制の導入などを訴えてきた

シーア派は就職差別などを受けており、これまでも権利拡大を要求してきた。　【マナマ＝古谷祐伸】ペルシャ湾の産油国バーレーンの反政府デモは、政府側の鎮圧により、１９日までに６人が死亡、負傷者は２００人以上となった。さらに、デモに参加して亡くなった市民の葬儀に参列した数千人の一部が１８日、戦車などで封鎖された真珠広場にさしかかったところ、軍が銃撃し、７０人以上が負傷。　今回のデモの背景にあるのは、イスラム教スンニ派とシーア派の対立だ。市内中心部の占拠が再び長期化すれば、王室・政府の威信は大きく傷つくことになる。広場は１４日からデモ隊が占拠を続けていたが、１７日未明に治安当局が催涙弾やゴム弾を使ってデモ隊を一掃した。　バーレーンの隣国で世界最大級の産油国サウジアラビアにもシーア派住民がいる

　軍は１９日午後１時過ぎ、首都マナマ中心部の真珠広場に展開していた数十台の戦車や装甲車を撤退させた。政府側が武力行使に踏み切ったことで、当初、民主化や政治改革を求めていたデモが、「王室打倒」に変化、ハリファ王室の基盤を揺るがす事態となりつつある。同国では少数派だが、油田地帯が広がる東部に多い。