RMT >FNO RMT|聖境伝説 RMT

　【マナマ＝古田大輔】

投稿日時：[2011-06-25]

　首都マナマ中心部の真珠広場。父親のマジード・ムハンマド・アリさん（３５）は「今この国で何が起きているのか、息子にも体験させたかった」と話した。１００を超えるテントが並び、デモ参加者らが寝泊まりを続けている。デモには子どもたちも参加し、登校拒否を続けており、影響は教育現場にまで及んでいる。　政府はデモを容認し、政治犯を解放するなど徐々に譲歩しているが、デモ隊側の主な要求はスンニ派の国王の叔父で在任４０年に及ぶハリファ首相らの退陣。　小学生のジャファー・アリ君（１０）も連日、会場に来ている。政府側が踏み切る可能性は小さく、事態収拾の見通しは立たない。　教職員らは政府が政治犯らを解放したことから態度を軟化させ、２４日から勤務に復帰したが、子どもたちの多くは学校に戻らなかった

幼稚園から高校までの教職員が加わり、学校の機能がマヒした。　平日の昼間でも、会場には学校を休んで集まってきた子どもたちの姿がある。高校教諭のアブー・モハメドさん（４５）は「状況が落ち着かなければ、生徒全員が学校に戻るのは難しいかもしれない」と話す。国旗をマントのようにまとい、大人たちに交じって政府批判のスローガンを叫ぶ。高校生の間では、自分たちで連携して登校拒否を続ける動きもあるという。周辺では食事や飲み物が無料で配られ、警察や軍の姿はない。