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（クライストチャーチ＝長野剛、五十嵐大介、上沢博之）

投稿日時：[2011-06-23]

ビル所有者が耐震補修などの対応をしたかを市に報告する必要はないという。昨年９月の地震後、独自に行った技師の調査で「建物を支える構造に問題ない」と判断されたと説明した。　ただ、９月の地震で建物に生じた外壁や内装などへの「表面的な損傷」を修理するよう勧めており、今回の地震発生時は、その修理作業の途中だったという。それによると、この所有会社はビルの管理・運営を別の会社に委託しており、市の査察後に管理会社が構造技術の専門家に調査させ、問題ないとの結果が出たという。一方、クライストチャーチ市内のビルを外観のみから査察した市当局は、ＣＴＶビルは「安全性に問題がない」と判断している。愛する人々を失った悲しみの大きさは計り知れない」と話した。　ニュージーランド南部地震で倒壊したカンタベリーテレビ（ＣＴＶ）ビルの実質的な所有者の弁護士が１日、朝日新聞の取材に応じた

別の元役員は「大変な悲劇であり、最大級の弔意をささげたい。（クライストチャーチ＝長野剛、五十嵐大介、上沢博之）。　多数の日本人留学生らが内部にいたまま倒壊したＣＴＶビルは、昨年９月のマグニチュード７．０の地震で壁などにひびが入ったとの複数の証言がある。　また、所有会社の役員は取材に「ビルに何かがあれば所有会社に責任はある」としながらも「ビルの運営は委託しており、詳細はわからない」と話した。　弁護士によると、ＣＴＶビルは会社名義で所有されており、その会社は２家族が経営しているという。弁護士は１日に２家族のコメントを発表した。　弁護士は、「このような事態が二度と起きないようにするためにもビル倒壊の原因解明はとても重要だ」と話し、外部の技師による調査も含めて原因究明に全面協力する意向を示した