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{TERA} クライアントには画質設定が6段階用意されている
投稿日時:[2011-02-18]
韓国では1月11日より,ついにオープンβテストが開始された「TERA RMT The Exiled Realm of Arborea
」。すでにかなり多くのプレイヤーがプレイしており,大いに盛況となっているようだ。
『TERA』は、「アルボレア」と呼ばれる世界に伝わる神話と、6つの種族が共存する独特な世界観が特徴のMMORPG。タイトルにある『TERA』とは、“The Exiled Realm of Arborea(追放された世界アルボレア)”の頭文字から取った略称となっている。
韓国オープンβテストバージョンでのTERAクライアントには画質設定が6段階用意されていた。ここでは,それぞれどのような画面になるのかを簡単に紹介してみよう。
グラフィックスの詳細度は,単純にどこが変わると言えるようなものではなく,テクスチャの精細度が切り替えられる距離が変わったりといった微妙なもので,シーンごとに確認できる内容も違っている。ここでは,2種類のシーンでグラフィックスの画質設定を変化させてみた。便宜上,画質設定の低いほうから画質0~5と名づけている。
TERAは,グラフィックスの綺麗さではそれなりに定評のあるUnreal Engine 3を使って作られている。一般的なオンラインゲームよりは重そうなので,どれくらいの画質でどの程度重いのかなどは,気になっている人も少なくないだろう。
では,具体的にどれくらい画質が変わるのかをじっくり見ていこう。
シーン1
画質0
最悪でもこの程度の画質。たぬきさんの背中はきちんとノーマルマップされているようにも見え,水面もそれなりにリアル。
画質1
いきなり風景が変わったかのような様変わり。空気遠近法が適用されていると見るのがよいのか,空の背景がHDR光源として扱われていると見るのがよいのか迷うところ。水面のテカりも,いわゆるHDR風味だ。
近景を見ると,テクスチャ解像度が上がっていることも分かる。背景オブジェクトはアンチエイリアス処理がされているように見えるのだが,近景はなぜかジャギ(段差)が目立つ処理になっている。
画質2
都市の形状がかなり変わっている。単にLoD(Level of Detail)の詳細度を一つ上げたというレベルではない。画質設定でオブジェクトを丸ごと詳細モデルに差し替えているようだ。
そのほかでも,あちこちに木が生えたり,岩が出てきたりとオブジェクトレベルで変わっている。水面を含め,近景での変化はほとんど確認できない。
画質3
さらに詳細なオブジェクトが増えている。近景を見ると,テクスチャがさらに高精度になっていることが分かる。キャラクターの形をした影が落ちるようになったことにも注目したい。
画質4
画質3とほとんど変わらないのだが,向こう岸に草が生えてきた。
画質5
向こう岸にさらに草が生えてきた。具体的な効果の違いは明確ではないが,水面のシェーダが変更されていることも分かる。
画質5
影の詳細度が上がっている。今度はきちんとモデリングデータと同じ形の影が落ちるようになったようだ。奥の右の塔あたりでは,さらにオブジェクトが追加されている。
なお,プレイしているPCのグラフィックスカードはATI Radeon HD 5850搭載のもので,最高画質にしても40fps程度はキープできている。CPUはCore i5 750/2.66GHz。オンラインゲームなので,テスト条件を揃えることが事実上不可能なため,かなりざっくりした紹介になってしまうが,この環境で,人が多めなところで視点を引いて最大限に人を多く出した場合,
画質0: 80fps
画質1: 80fps
画質2: 70~75fps
画質3: 60fps
画質4: 48~50fps
画質5: 40~42fps
といった感じだ。
最高画質で40fps程度なら,MMORPGとしては必要十分な性能といっていいだろう。アクション性が高くなっているとはいえ,敵のモーションを見て,数フレームで反応しなければならないほどシビアとも思えない。フレームレートが80fpsくらいで打ち止めになっている感もあるので,Radeon HD 5850あたりは,バランスのよい選択肢といえそうだ。
とはいえ,Radeon HD 5850も,そこそこのハイエンドGPUなので,逆に不安になった人もいるかもしれない。ここまで確認した限りでは,画質4以上にしても,さほど大きく変化するという感じではないので,グラフィックスカードによっては,画質3くらいの適用を目安にしておくのもよいだろう。一応,韓国OBTでは,GeForce GT 250以上,ATI Radeon HD 4850以上であれば快適にプレイできるとしている。
あまり参考にならないかもしれないが,ロースペック環境で試した例として,チップセット統合型グラフィックス搭載のAMD 785G(ATI Radeon HD 4200)での計測値を挙げてみよう。ただし,今度は閑散とした村の中での測定となる。
画質0: 21fps
画質1: 14fps
画質2: 7fps
画質3: 7fps
画質4: 7fps
画質5: 7fps
画質3以上は正確に描画されているのかどうかも怪しい感じだが,とにかくエントリークラスのGPUでは,画質0なら動かなくはないものの,やめておいたほうが無難といえそうだ。
日本サービスでの情報もかなり出始めて,期待の高まるTERA。今回の情報はあくまで韓国OBTバージョンのものだが,PC環境に不安のある人は参考にしてみてほしい。
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